排卵障害で妊娠できない場合や、
原因不明で妊娠できない場合に排卵誘発剤を使います。
また、人工授精や生殖補助医療を行う場合にも、
排卵誘発剤を使うことがあります。
このように、排卵誘発剤は不妊治療にメインとして使われるよりも、
何かの不妊治療をサポートするために用いられることが多いようです。
主な排卵誘発剤は3種類あります。
・クロミフェンまたはシクロフェニル
卵巣を活性化する黄体化ホルモンや、
卵胞刺激ホルモンの分泌を促す作用のある内服薬です。
副作用があまりないので手軽に投与できることから、
軽度の視床下部性排卵障害の改善に使われます。
また、排卵があるのに妊娠できない人や、
人工授精にも利用されることがあります。
・ゴナドトロピン製剤
クロミフェンやシクロフェニルでは
改善できない排卵障害に使われます。
強い排卵誘発作用がありますが、
多胎妊娠の可能性が高くなる副作用があります。
また、卵巣過剰刺激症候群にかかることもあるので、
使用する際はリスクについても十分に検討したほうがいいでしょう。
ゴナドトロピン製剤にはいくつかの種類がありますが、
遺伝子組換型FSH製剤は専用の注射器を使えば自己注射も可能です。
・ドーパミン作動薬
高プロラクチン性排卵障害に使用する排卵誘発剤です。
プロラクチンというのは産後に母乳を出すためのホルモンですが、
産後でもないのにこのホルモン値が高くなると排卵障害を起こします。
ドーパミン作動薬は飲むだけなので簡単で、
しかも高い確率で排卵を誘発する効果があります。
■人工授精への応用
排卵誘発剤は人工授精にも使われますが、
その前に人工授精はどのように行われるのでしょうか。
人工授精は、その名のとおり子宮内に精子を人工的に注入して、
受精させるものです。
ただし、精液をそのまま注入すると感染のおそれがあることと、
精液に含まれるプロスタグランディンによって
子宮が痙攣する可能性があるので、
精液からプロスタグランディンを取り除いたものを注入します。
人工授精は、精子の運動率が悪かったり、
女性に抗精子抗体がある場合や原因不明の不妊症などに適応されます。
また、EDなどの性交障害でも人工授精が行われることがあります。
人工授精は、排卵日に合わせて行うことが成功のポイントですが、
それでも妊娠できない場合は顕微授精が検討されるのが一般的です。
ただし、顕微授精はさらに難易度が上がり、
費用も高額になるため一気にハードルが高くなります。
人工授精は6回程度行っても成果がなければ、
それ以上実施しても妊娠の可能性が薄いことがわかっています。
なお、人工授精には出血や疼痛などの副作用があり、
場合によっては感染症を引き起こすこともあります。
不妊の有効な治療法として排卵誘発剤を使う方法がありますが、
このようにいろんな問題がある上に費用も高額です。
これに比べて子宝整体では費用もあまりかからずに、
母体を体質改善して自然に妊娠できるようにします。
薬を使うと必ず副作用を誘発しますが、
子宝整体では副作用の心配は一切ありません。